千葉県は14日、県内の新たな新型コロナウイルスの感染者がゼロだったと発表した。感染者なしの発表は3月30日以来、45日ぶり。一方、緊急事態宣言の解除の対象から千葉は除外され、森田健作知事は「東京都の状況も踏まえたものと受け止める。今ここが踏ん張りどころ」との談話を出し、外出自粛や休業要請を継続する考えを示した。
県内で発表された1日あたりの感染者数は、東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」での集団感染が明らかになった3月28日の62人が最多だった。次いで4月16日の58人。4月26日~5月13日は1桁台が続いていた。県などの発表には、前日や2日前に陽性が確定した患者も含まれる。
これまで県は、4月7日に県内全域で終日の外出自粛を要請した。14日にはナイトクラブといった遊興施設やパチンコ店などを対象に休業要請を出し、18日からは飲食店に夜間の酒類提供の自粛要請に踏み切るなど、感染拡大を防ぐ対策を強化してきた。
新たな感染者がゼロになったことについて、疾病対策課の担当者は「県民の外出自粛の効果が出た。ただ、安心せずに気を引き締めてほしい」と話した。
こうした状況のなか、休業や外出自粛の要請はいつまで続くのか。森田知事は14日の定例記者会見で、「検討しているが、ここで緩みが出たら元も子もなくなる。あえて言わない」と具体的な解除の基準は示さなかった。その上で「(解除は)隣接する東京の動向をみながら対処しないといけない」と話した。
記者から東京都と足並みをそろえるのかと問われると、「東京が解除しなければ、解除しないということでもない。動向は参考にする」と述べるにとどめた。小池百合子都知事との連携については「(直接)相談はしていない。それは事務方同士でやっている」と語った。(寺沢知海)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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