来年4月の任期満了に伴う千葉県知事選で、千葉市長の熊谷俊人氏(42)は2日、同市内で記者会見し、「私の思いと能力の全てを県民のためにささげたい」と、出馬を正式に表明した。知事選の日程に合わせて市長職を辞し、知事・市長のダブル選とする考えも示した。 記者会見で熊谷氏は「県政はチャレンジが不十分で、県の可能性を十分に引き出せていない。変えるべき課題や可能性がある」などと指摘。「徹底した現場主義」や「先を見据えた新型コロナウイルス対策」、「災害に強い県づくり」など11項目の方針を強調した。今後改めて政策集を公表する。 熊谷氏は、昨年、房総半島を中心に大きな被害を出した台風15号などを念頭に「決定打は昨年の一連の災害」と強調し、「県は批判を受けて災害対応を進めているが、コロナへの後手後手な対応を見ても、根本的に変えねば違った危機に同じことを繰り返す」と、県政刷新の必要性を訴えた。 熊谷氏は神戸市出身。千葉市議を経て平成21年に全国最年少市長として31歳で初当選し、現在3期目。もともとの任期は来年6月だが、その前に辞職する見通しだ。 知事選をめぐっては、現職の森田健作氏(70)が4選出馬への態度を明確にしていない。一方、森田氏を支援してきた自民党千葉県連は、新たな候補者擁立を模索。前スポーツ庁長官の鈴木大地氏(53)に出馬を要請し、当初は前向きに検討していた鈴木氏だが先月下旬、立候補を断念する意向を県連に伝えた。県連では候補者擁立に向けて調整を進めている。
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