山梨県内の多くの中学校で11日、卒業式があった。コロナ禍で長期休校や分散登校を強いられ、部活動や恒例行事は満足にできなかった。異例の1年を送った卒業生が学びやを巣立った。
笛吹市立一宮中の卒業生は93人。田草川淳校長は「今を一生懸命生きることが、過去や未来を光り輝かせるものにします」と言葉を贈った。卒業生は体育館で式を終えるとテニスコートへ。校舎の窓際から見つめる父母らに合唱を披露した。「いのちの歌」の時だけ、全員がマスクを外して高らかに歌った。
生徒会長の国府田マヒナさんは「修学旅行や部活の大会中止は残念だった。でも、最後の合唱で仲間がひとつになれた」。陸上部主将の荻原悠生(はるき)さんは「友だちとの会話が制限され、普通の生活が送れなくて残念だった」と話した。(河合博司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment