卒業式で校歌を歌わないで、都教委が方針通知 判断分かれる学校現場

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本多由佳 狩野浩平

 今春の卒業式を巡り、東京都教育委員会が都立学校に対し、校歌や国歌などを歌わないよう、改めて求めたことがわかった。文部科学省は今月に入り、マスク着用などの感染対策をした上での歌唱は、認める方針を示していた。都教委は区市町村教委にも、都の方針を参考情報として通知。ただ国の新方針に沿うところもあり、対応が分かれそうだ。

 都教委は昨年12月、都立学校の卒業式は「マスク着用」「歌唱はしない」との方針を決め、各地の教委にも伝えた。一方、文科省は今月10日に方針を変更。都道府県教委などに対し、「児童・生徒と教職員はマスクを外すことを基本に」「歌を歌う場面は着用」することを基本方針とすると通知した。

 これを受けて都教委は、対応を検討。「各校で準備を進めており、急な変更は準備に支障が出る」(指導部の担当者)などとして、マスク着用を求めないことについては国の方針に沿うものの、歌については従来通り、歌わない方針を維持することとし、13日付で都立学校や区市町村教委に通知した。

 都立学校では、卒業式の時点…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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