協定を結ばずに従業員に残業させていたとして、千歳相互観光バス(本社・北海道千歳市)が、苫小牧労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。勤務間の休息時間などをめぐり労使が対立し、協定を結ぶメドは立っていない。対立が長引けば、ストライキに発展する可能性もあり、千歳市は「労使できちんと話し合ってほしい」としている。
労働基準法では原則「1日8時間、週40時間」を超えて社員を働かせる場合、会社と労働者の代表との間で「三六協定」を結ぶ必要がある。だが、本社事業所では会社が提案した退職金の大幅削減案などをめぐり労組が反発し、昨春に協定が失効した。
その後も、仕事を終えてから次の始業までに一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル」の拡充や人員不足の解消をめぐり、労使間の対立が続く。
同社は1月、苫小牧労基署から残業をさせる場合は三六協定を結ぶように是正勧告を受けた。だが歩み寄りは見られず、いまも違法な状態のままだ。
札幌地域労組千歳相互バス支…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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