大分県杵築市在住のミュージシャン南こうせつさん(72)が作曲した「おかえりの唄」が、JR杵築駅の到着メロディーになった。8月1日にあったお披露目式に出席した南さんは「コロナ禍で閉塞(へいそく)感がある世の中だが、この歌を聴いて元気になってほしい」と話した。
「この町は小さいけれど 『おかえり』の唄が生まれる町 あの川のそば あの屋根の下 今日もきこえる おかえりの唄」
のどかで温かく、帰ってくるとほっとする。そんな田舎町の暮らしと風景を思い起こさせる歌詞だ。
この曲は、数々のヒット曲を生んだ作詞家の故星野哲郎さんの詞をもとに、南さんが作曲した。
南さんによると、詞は今から45年以上前のフォークソング全盛期に星野さんから受け取った。「当時は流行の詞じゃない、と思って本棚にしまっていた」。数年前に本棚の整理をしていて久しぶりに詞を読み、「人と人とが心を通わせていくことが、これからの時代は最も大事なことなんだ」と胸に落ちたという。
南さんは、40年近く住む杵…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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