南極・白瀬氷河、暖かい海水が底からとかす 調査で判明

 昭和基地に近く南極で最大級の流速がある白瀬氷河は、下に暖かい海水が流れ込むことで融解が進んでいることが明らかになった。北海道大と国立極地研究所、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、英国南極観測局の研究チームが、8月24日付英国科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」オンライン版で発表した。

 上空からみると「氷河」と呼ばれるのがわかる。南極観測船しらせ搭載のヘリコプターで白瀬氷河を空撮した。白く輝く南極大陸の滑らかな雪面、そこだけに深い溝がぎっしり刻まれている。氷が動いている所だ。「氷床」という巨大な氷の塊の中、低い方へ流れていく「氷河」は、その末端で海へ落ちる。

 南極やグリーンランドなど陸の上にある氷が氷山となって海へ出たり、とけて流れ出たりすると海面上昇につながる。

 南極大陸の中では暖かい方の南…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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