福岡市の人気屋台の店主はフランス人だった。グルナー・レミ(45)。来日して20年以上経ち、日本語はぺらぺらだ。
豚骨ラーメンに焼酎が定番の福岡の屋台に新興勢力が続々現れている。彼の店「レミさんち」はその筆頭格。エスカルゴやキッシュをワインとともに供するフレンチ屋台である。コロナ禍に襲われる前の2019年の繁忙期は1日150人が来店し、入店待ちの客が40人ほど歩道に並んだ。
その魅力は彼のエンターテイナーぶりにある。「必ず一人ずつ、きちんと接客したい」。どこから来た? 何をしたい? 福岡にはこんな面白いところがあるよ……。会話が弾みだすと、隣席の客も身を乗り出す。「屋台のいいところは、見ず知らずの人も会話に加わる一期一会にあるよ」
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル