藤原慎一
年に1度、年の瀬に先がけて博多商人が開く大売り出し「せいもん払い」が、福岡市の22の商店街や百貨店で始まっている。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いているだけに、博多商人の期待も大きい。20日まで。
福岡でせいもん払いが始まったのは、約140年前の明治期。博多商人が大阪の大安売りを採り入れたのがきっかけとされる。戦争で一時途切れたが、戦後に復活し今も続く。
期間中、商店街の店舗前には、ワゴンにセール品が並ぶ。7割引きや8割引きの超特価もざら。戦後にいち早くせいもん払いを復活させた福岡・天神の新天町商店街も、平日から買い物客でにぎわっている。
新天町商店街商業協同組合の理事長で、靴店を営む楢崎慶司さん(64)は「せいもん払いは商売人のお祭り」。昨年も開催したが、コロナ禍で客足は鈍かったという。楢崎さんは「コロナ禍で活気がなかった昨年の分まで楽しみます」と意気込んだ。(藤原慎一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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