誰もが自由に入れる神社の入り口にある鳥居。公共性の高い場所にある一方で、地震など災害時の倒壊が続いている。その背景にあるのが、建築基準法の適用を受けておらず、設置者任せで建てられ、老朽化したものが多いことだ。鳥居の安全対策はどうあるべきか。元国土交通省職員の近畿大学・安藤尚一教授(減災学)に聞いた。主なやりとりは以下の通り。
――地震で鳥居が倒れることはよくあることなのでしょうか。
2016年の熊本地震でも多くの鳥居が倒れた。阪神大震災でも生田神社の鳥居が壊れている。過去の地震でも探せばたくさん倒れていると思うが、鳥居についてはあまり注目されていない。
――今年6月の能登地震で鳥居が2基倒壊しました。その一つの春日神社の鳥居の写真を見てわかることは。
柱が倒れた方向からみると…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル