中京テレビ 「キャッチ!」 7月10日放送より
“近道”として駐車場を通り抜ける行為…死亡事故も起きた、危険な行為の実態とは。
通り抜けが多発しているというのは、愛知県稲沢市にある公共施設の駐車場。 カメラを置いて、その様子をうかがってみると…物凄いスピードで次々と車が通り抜けていきます。歩行者が歩いていても、道路と変わらぬ速度で走り抜けていく車も。 駐車場を利用しない、明らかな「通り抜け」をする車が数多く見受けられました。
南北に2つの出入り口があるこの駐車場では、近道をするために多くの車が通り抜けをしているといいます。 取材を進めると、この駐車場で母親を亡くしたという男性に出会いました。 「(警察から電話で)事故にあいましたと言われて、母(の様子)どうなんですかって?言ったら、警察の人が黙って…『実は、亡くなられているんです』って…」(亡くなった女性の遺族)
2020年6月18日、午後7時半ごろ。この駐車場を歩いていた83歳の女性が、走ってきた軽乗用車にはねられ死亡しました。 警察の調べに対し、軽乗用車を運転していた男性は「近道になるので通り抜けをした」と話したといいます。 なぜこの駐車場では、通り抜けが多発しているのでしょうか。 周辺には2つの大型ショッピングセンターがあり、周辺の道路では度々渋滞が。この駐車場を抜けると、渋滞を抜けた先への“近道”になってしまうのです。 警察も、駐車場の通り抜けについては法律での取り締まりが難しく、運転者のマナーに頼るしかないのが現状です。
この駐車場で母親を亡くした男性は、無念の思いを語ります。 「危ないですから、こういうことがなくなればいいと思う。でもここって、通っていいんですかね」(亡くなった女性の遺族) 稲沢市では今回の死亡事故を受け、駐車場内の地面に表示を書いてドライバーに注意を促すほか、小さな段差を設けるなど、検討を始めたということです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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