千葉県八街(やちまた)市で28日、トラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕され、呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)が、勤務先に帰る途中に酒を飲んだのは店だったとほのめかす供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。
県警は30日、酒の影響で正常な運転ができない状態で事故を起こした可能性があるとみて、法定刑の重い同法の危険運転致死傷容疑で千葉地検に送検した。
県警が適用した危険運転致死傷罪(同法3条)の規定は、アルコールまたは薬物の影響で正常な運転が困難な状態に陥り、車の運転で人を死傷させた者の処罰を定めたもので、人を死亡させた場合は15年以下の懲役に処するとしている。一方、過失運転致死傷罪(5条)の刑は「7年以下の懲役」などとされている。
県警などによると、梅沢容疑者は事故前の数時間以内に飲酒した可能性があり、事故後、「人が飛び出してきたのでよけた」「左に急ハンドルを切ったところ、電柱にぶつかってしまった」と説明していた。
しかし捜査関係者によると、現場近くの防犯カメラの映像からは人が飛び出してきた状況や急ハンドルを切った様子は確認されず、トラックが緩やかに左に進みながら電柱に衝突する様子が記録されていた。現場には目立ったブレーキ痕も確認されていないという。
事故現場となった幅6・9メ…
この記事は
残り:415文字/全文:1034文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment