即席ラーメンの袋・袋・袋…アート作品で知る障害のある人の個性

 障害者も健常者も、お互いの個性を認め合って暮らせるように、滋賀県甲賀市が、アート作品を使った事業を進めている。作品の一つは、たくさん並んだインスタントラーメンの袋、袋、袋……。そこに込められた思いとは。

 甲賀市の「アール・ブリュット魅力発信事業 ふれるとプロジェクト」。誰もが生き生きとした毎日を送れる社会の実現を目指し、9月から来年3月まで実施する。アール・ブリュットとはフランス語で「生(き)の芸術」という意味。障害のある人をはじめ正規の美術教育を受けていない人が、自由な発想で生み出した芸術を指す。

 社会福祉法人「やまなみ会」(甲賀市)のやまなみ工房がプロジェクトを企画し、協力している。やまなみ工房は約90人の障害者が通い、絵を描いたり粘土で作品を作ったりする。古紙回収や公衆トイレの清掃などアート以外の活動をする人もいる。

 やまなみ工房の作品はアメリカやフランスなど海外でも高く評価され、展覧会が開かれたり販売されたりしている。ファッションデザイナーとコラボしてカバンやスカート、ウェディングドレスにもなった。芸能人が、その服を着てテレビに出ることもある。

「サッポロ一番しょうゆ味」の意味

 プロジェクトでは、9月から…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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