18日午前7時45分ごろ、三重県鈴鹿市桜島町3丁目の市道交差点を通りかかった人から、「歩行者用の信号機が折れている」と110番通報があった。県警鈴鹿署員が駆けつけたところ、鋼鉄製の信号柱(高さ約6メートル、直径約14センチ)が根元から折れ、歩道脇の駐車場の植え込みに倒れていた。けが人はなかった。付近は住宅地で、折れた部分が腐食していたことから、県警は「犬の尿が原因の可能性がある」とみて調べている。
県警交通規制課によると、信号柱は1997年度に設置され、歩行者信号(重さ約18キロ)1機がついていた。通常なら約50年は維持できるという。2020年度の点検で腐食が見つかったことから、翌年度に交換予定だった。
現場は伊勢鉄道玉垣駅から南東約400メートルの住宅地で、歩道が広く、付近に公園もあることから犬の散歩コースになっているという。腐食が起きやすい海沿いではなく、信号柱付近のアスファルトにも荒れた跡があり、県警は散歩中の犬が何度も尿をかけたことで腐食した可能性があるとみている。県警の担当者は「近くには小学校があり、人的被害がなかったのは不幸中の幸いだった」と話している。(佐々木洋輔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル