原子力規制委員会は8日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で昨年9月に東電社員が他人のIDカードで中央制御室に入った問題について、「安全確保に影響がある」と認め、東電に追加の規制検査を行うことを決めた。東電が不正入室を報告した2日後に、柏崎刈羽の再稼働に向けた審査が事実上終結したが、更田豊志委員長らは今年に入るまで不正入室を知らなかった。
規制委によると、不正入室は昨年9月20日に発生。自分のIDカードを見つけられなかった東電社員が、他人のIDカードを無施錠のロッカーから無断で持ち出し、その人物になりすまして認証手続きを通過し、中央制御室に入室した。
東電は核物質防護規定に反するとして、翌21日に規制委の事務局である原子力規制庁に報告した。規制庁は幹部まで情報をあげたが、軽微な事案として委員長らには四半期ごとの定期報告で伝えればよいと判断したという。今年1月に報道で発覚。その後、ミスやトラブルの深刻さを評価する手続きを進めていた。
規制委はこの日の非公開の臨時…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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