寒さが厳しかった今年の冬、大阪市西成区にある旧あいりん総合センター周辺で4人の野宿者が亡くなった。複数の支援者が日替わりで軽食や毛布を配る夜回り活動を続けたが、医療を拒む人もいて、命を救えなかった。支援者らは「どこまでかかわるか」と悩みながら、野宿者に声をかけ続けている。
あいりん地区(通称・釜ケ崎)にある日雇い労働者のための支援施設「ふるさとの家」で3月13日夜、釜ケ崎キリスト教協友会の「越冬報告集会」があった。特に冷え込む1、2月、路上で寝起きする野宿者におにぎりやカイロ、毛布などを配り、「越冬」を支えたメンバーたちは、夜回りで気になったことを話し合った。
2019年春に建て替えのために閉鎖された旧あいりん総合センターの周りには、今も多くの野宿者が暮らす。報告によると、今冬、50~60代とみられる4人の男性が相次いで亡くなった。
今年は寒さが一段と厳しく、大阪市の平均気温は1月が5・6度(平年値6・2度)、2月が5・5度(同6・6度)。死者のうち3人は夜が明けてから冷たくなった状態で発見され、1人は救急搬送後に亡くなったという。遺体は警察などに引き取られ、その後、どのようになったかをメンバーに知らされることはない。毎年、数人が冬場に命を落とすが、今年は若干多い印象だったという。
「命を守りたい」思い、尊厳とのはざまで
毎週木曜に夜回りをしている…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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