大分県宇佐市の駅館(やっかん)川周辺で4日夜、新年恒例の火祭り「鷹栖観音鬼会(おにえ)」があった。1300年の歴史がある伝統行事だが、コロナ禍で昨年は中止され、2年ぶりの開催。締め込み姿の男たちがたいまつを手に冷たい川を渡り、火の乱舞を繰り広げた。
川に胸までつかりながら対岸にある観音堂に参拝した後、高さ10メートルの「ドンド」に着火。そして「赤鬼」と「青鬼」の二手に分かれ、駆けながらたいまつを打ち合い、火の粉を飛び散らせた。「悪魔払い」と呼ばれ、火の粉を浴びると御利益があるとされる。
継承する鷹栖観音運営委員会の佐々木勉代表(73)は「コロナ退散の願いを込めました」。(貞松慎二郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル