有権者は、今回の参院選に際し、何に期待して一票を投じるのか((1))。また政治家や政治に言いたいことはあるのか((2))。意見を尋ねた。
東京都武蔵野市、大学1年、渡辺智佳さん(19)
(1)「困っている若者を支援する政策が充実しているかどうかが気になる。積極的に情報収集して投票先を決めたい」
(2)「今の政治は、高齢者ばかりに目を向けている印象があるので、なかなか興味を持てない。若者にも寄り添った政治に期待する」
神奈川県平塚市の大学1年、斉川夏樹さん(18)
(1)「高齢者による死亡交通事故が相次いでいる。自動運転技術の開発に、政治がもっと積極的になることを期待する」
(2)「お酒で失敗したりプライベートで騒動になる政治家が多すぎると思う。もっと国民の代表だという自覚を持ってもらいたい」
埼玉県越谷市、大学生、男性(22)
(1)「若者世代に配慮した政策をマニフェストに盛り込んでいる人に投票するつもり」
(2)「年金問題や消費税増税など将来が不安になるニュースばかり聞く。政治家には、この国に希望が持てるような政策を提示してほしい」
福島県川俣町、会社員、近藤愛奈さん(26)
(1)「子供が生まれてからは福祉に力を入れている政党に投票したいと考えている。住んでいる所は待機児童で保育園に入れず隣の自治体のこども園に通わせている。待機児童問題を解決してほしい」
(2)「選挙のときばかり良いことを言うのではなく、当選してからきちんと公約を守ってほしい。子育てのしやすい国にしてほしい」
千葉市、会社社長、垣本祐作さん(34)
(1)「社会保障費をどう充実させるかの議論に期待している」
(2)「与野党とも政策が似通っており、野党は与党の政策の批判ばかりに聞こえる。争点をはっきりさせてほしい」
東京都世田谷区、会社員、永井利明さん(33)
(1)「大きな変化はいらないからマイナーチェンジしてほしい」
(2)「今の政権にはバランス良くなってほしい。良いところもあるが、改善してほしいところもある。謙虚になってほしい」
宮城県名取市、会社員、佐藤佳菜さん(33)
(1)「子供がいるので、子育てに直結する政策に注目している。消費税の増税も、将来に還元されるような形になることが大切だと思う」
(2)「市民の立場に立って活動し、距離が近いと感じる議員に一票を投じたい」
宮城県名取市、飲食店経営、芳賀真さん(40)
(1)「消費税、復興政策を含めて現実的な議論ができる議員かどうかが投票の判断基準。論戦では具体的な説明を期待している」
(2)「日本を良くするためにスピードを上げて政策に取り組める議員を選びたい」
新潟市中央区、飲食店勤務、新井ひとみさん(44)
(1)「政治に期待していないので投票には行かない。投票したい人がいない」
(2)「こういう国にしてほしいと思って政治家に言ったところで変わらない気がする」
さいたま市、自営業、男性(59)
(1)「子供の世代まで年金制度を維持できるのか心配なので、国民のことを真に考えてくれる候補者を吟味したい」
(2)「野党の姿勢は与党への批判ありきの印象を受ける。攻撃ではなく、問題の打開策を示してほしい」
東京都大田区、主婦、伊丹直子さん(58)
(1)「年金問題や80・50問題があるが、まずはそういった問題をしっかりきちんと解決してくれること」
(2)「政治家の個人的な問題ばかりでにぎわっている。きちんとした人格を持った人が責任を持ってやってほしい」
東京電力福島第1原発事故で福島県飯舘村から福島市に避難する無職、菅野清さん(68)
(1)「原発事故から8年たつが、福島は先行きに希望がないように感じる。飯舘村も避難解除されたが、村に戻ってきたのは高齢者ばかりだ。本当の復興は事故前のような生活ができることで、復興のために尽力してくれる人に投じたい」
(2)「国会議員は選挙のときだけではなく、普段から福島に足を運び、住民の話を聞いてほしい」
千葉県香取市、自営業、金親桂子さん(66)
(1)「都市部のお金持ちの人が豊かになる社会ではなく、地方の社会的弱者を中心に考えた社会にしてほしい」
(2)「食べることさえ大変な生活が続くと悲しい思いをするのはお年寄りや子供だ。庶民の目線でそういう人たちがそういう思いをしないようにする政策を考えてほしい」
横浜市磯子区、自営業、泉文子さん(79)
(1)「若い人たちが将来必要になったときのためにも介護保険は制度として確実に続けていってもらえるよう、仕組みづくりを考えてもらいたい」
(2)「与党も野党も、国民の生活とは関係のない話で足の引っ張り合いをしているようにしか見えない。有権者が何を求めているのかを考えて議論してほしい」
栃木県下野市、無職、古口(こぐち)敏夫さん(73)
(1)「隠蔽や忖度(そんたく)が横行する政治に歯止めをかけてほしい。公明正大な政治が行われることに期待したい」 (2)「政治家には、国民に選ばれているという意識をもっと持ち、平等に政治を行ってほしい。若者に政治に興味を持ってもらえるような政策ももっと必要」
福島県桑折町、農業、川村滋道さん(70) (1)「復興政策と年金問題への対応もよく聞いて、誰に投票するか決めたい」
(2)「福島に住んでいるので気になるのは原発問題。再稼働はしてほしくないし、安全で安心な廃炉を自分が生きているうちに実現してもらいたい」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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