10日に投開票された参院選の選挙区で、最大3・03倍の「一票の格差」があったのは「投票価値の平等に反して違憲だ」として、弁護士グループが11日、選挙無効を求めて全国14の高裁・高裁支部に一斉に提訴した。
総務省発表の当日有権者数(速報値)によると、一票の格差は、定数1あたりの有権者数が全国で最も少ない福井選挙区に対し、最も多い神奈川選挙区が3・03倍。神奈川での1票の価値は「0・33票」だった計算になる。
国会は、5倍前後の最大格差が最高裁に「違憲状態」とされたことを受け、合区制度などで縮小を図ってきた。だが、地方の反発が強い合区は、鳥取と島根、徳島と高知の2カ所から広がらず、最大格差は3倍程度の状態が続く。
最高裁は最大3・00倍の格差があった前回2019年の参院選について、20年の判決で「大きな進展を見せていない」と批判しつつ、国会で「格差是正を進める姿勢が失われていないこと」を前提に「合憲」とした。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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