政府は15日の閣議で、7月の参院選期間中、安倍晋三首相と菅義偉官房長官が官邸を不在にしたことによる危機管理への影響について「支障は生じなかった」との答弁書を決定した。立憲民主党の熊谷裕人参院議員の質問主意書に答えた。
答弁書では、選挙中に首相と菅氏がともに東京を離れた日は計17日あったとして「日数のいかんにかかわらず、平素から緊急事態に速やかに対応できる体制を整えている」と説明した。
具体的には「いずれかの官房副長官が官房長官の代理で対応できるよう、あらかじめ調整」しているとした。また菅氏が緊急時に官邸などに急行する事態を想定し「ヘリコプターなどの準備も含めた移動方法の確保に万全を期していた」と強調した。
熊谷氏は質問主意書で、危機管理を担う菅氏について「新元号『令和』の発表を機に注目度が高まり、参院選で応援要請が殺到し、官邸を不在にすることが多かった」として「政府の危機管理体制に懸念を抱かざるを得ない」と主張した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース