「一票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は投票価値の平等を定めた憲法に反するとして、弁護士グループが宮崎、鹿児島両選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決が4日、福岡高裁宮崎支部であった。高橋亮介裁判長は「違憲状態」との判断を示し、選挙無効の請求は棄却した。
二つの弁護士グループが全国14高裁・高裁支部に起こした計16件の訴訟のうち判決は10件目。これで「憲法違反」が1件、「違憲状態」が5件、「合憲」が4件になった。一連の判決は15日までに出そろい、最高裁が来年にも統一判断を示す見通し。
今回の参院選で選挙区の一票の格差は、定数1あたりの有権者数が全国で最も少ない福井選挙区を1とすると、最も多い神奈川選挙区は「0・33票」。鹿児島選挙区は0・48票、宮崎選挙区は0・71票だった。
原告側は「全ての政党が選挙…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル