香川県さぬき市の自宅で生後7カ月の次女を床に投げつけて大けがを負わせたとして、傷害の罪に問われた母親である被告の女(34)に対する控訴審判決が26日、高松高裁であった。佐藤正信裁判長は懲役4年6カ月とした一審・高松地裁判決を破棄し、懲役4年の実刑判決を言い渡した。
佐藤裁判長は減刑の理由について、地裁判決は、証拠上明らかではない傷害の今後の生活への影響を重くみたきらいがあるとした。
高裁判決によると、被告は2022年11月、さぬき市の自宅で次女に対し、床に敷かれたマットレスに投げて頭部を打ち付ける暴行を2回にわたって加え、脳挫傷や頭蓋骨(ずがいこつ)多発骨折などの傷害を負わせた。
被告側は、長女と、双子の次女、長男の3人を抱えた育児ストレスの深刻さが、地裁判決では十分に理解されておらず不当などと主張し、控訴していた。高裁判決は、育児の悩みなどに一定の同情を寄せるとしつつも「短絡的で粗暴な犯行」として実刑は免れないとした地裁判決の判断について、「不当でない」とした。
記事後半では、双子や三つ子といった多胎育児に詳しい識者に、母親がどんな悩みを抱えやすいのかなどについて、話を聞きました。
被告は控訴審の被告人質問で、犯行に至る経緯として、双子である次女の育児に悩んでいたと語った。「子どもの生まれ持った性格、成長のスピードは違うと分かっていたけど、話しかけても答えてくれない、他の子と比べてしまう」と当時の心情を明かし、「どうしてこんなにかわいい子を傷つけてしまったのか、後悔の気持ちでいっぱい」と述べた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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