反対論の中「核のごみ」応募 揺れる北海道の2町村

 北海道寿都町が8日、核のごみ(原発から出る高レベル放射性廃棄物)の最終処分場の選定プロセスへの応募を表明した。神恵内村でも、村議会が応募を求める請願を採択し、村長が9日に表明する。応募に向けた動きが表面化したのは寿都町が8月、神恵内村は9月。地元では反対意見もある中、判断を急いだ。揺れる町と村の1日を追った。(原田達矢、前田健汰、長崎潤一郎、佐久間泰雄)

拡大する「核のごみ」最終処分場を巡り、「文献調査」への応募を表明する北海道寿都町の片岡春雄町長=2020年10月8日午後3時13分、日吉健吾撮影

「応募を決意した」

 「文献調査への応募を本日、決意した。核のごみの議論に一石を投じたい」

 8日午後3時、寿都町役場で記者会見した片岡春雄町長はこう語った。9日に上京して梶山弘志経済産業相と面会し、応募の考えを直接伝える。

 最終処分場の選定プロセスの第1段階「文献調査」への応募に、片岡町長が意欲を示したのは8月13日。それ以降、賛否をめぐり町内は「二分」されている。

 この日の会見で片岡町長は「私…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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