カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への進出を目指す中国企業側から現金などを受け取ったとして収賄罪に問われた衆院議員の秋元司被告(49)は29日、東京地裁であった初公判で、証人買収罪も含めて無罪だと訴えた。「起訴されたすべての事件は無罪であります」と述べ、検察側と全面対決する姿勢を強調した。
秋元議員が公の場に姿を現したのは、組織犯罪処罰法違反(証人買収)の容疑で逮捕された昨年8月以来、約7カ月ぶりだ。
秋元議員はこの日、スーツ姿で入廷。逮捕前は黒色だった髪は白髪となっていた。議員バッジはしていなかったが、裁判官から職業を問われると「衆議院議員」と答えた。
その後、手元に用意した紙を読みながら、はっきりした口調で無罪を主張した。
起訴内容によると、秋元議員はIRを担当する内閣府副大臣だった2017~18年、中国企業側から約760万円の賄賂を受領。講演料名目で200万円、陣中見舞い名目で現金300万円を受け取ったほか、中国本社への視察旅行や北海道旅行の費用計約260万円を負担してもらったとされる。保釈後の20年2月には、贈賄側2人に計3500万円の報酬を示し、裁判でうその証言をするよう働きかけたとされる。
【秋元議員が述べた内容の趣旨は以下の通り】
疑惑を持たれこのような事態に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル