定刻5分前。東京都世田谷区の自営業女性(51)は夫とともにパソコンとスマホを手元に準備した。時計の針を見つめ、定刻ちょうどになると同時に、予約申し込みのボタンをクリックした。個人情報などを手早く入力し、先に進む。ところが、画面が切り替わると「満員」の文字。受付は終わっていた。「ええっ、ここまでやったのに……」
来年、中学受験を控える小学6年の長男の学校説明会の予約だ。あまりの予約の取れなさに女性は「説明会難民です」と話す。
コロナ禍になって3年目。対面での開催が徐々に戻ってきた私立中学校の説明会は、人数制限で予約が争奪戦になっています。限られた機会をどのように生かして受験校を選べばいいのでしょうか。記事後半では専門家による学校回りのコツも紹介します。
受験目前、オンラインも活用
長男が自ら「受験する」と言い出した小学5年から学校回りを始めた。コロナ禍で人数制限をしている学校が多く、ママ友からは「予約が全然取れない」とは聞いていた。コロナの状況が続くなら、来年はさらに行きにくくなるかも。焦っていくつかの学校のホームページをチェックしたが、どこも満員。去年は、たまたまキャンセルが出ていた2校に滑り込んで見学に行った。
受験目前で忙しい今年は、オ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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