受験の先にある出会いの価値、感じた大学生活 モデル・井桁弘恵さん

連載「受験する君へ」

 本格的な受験シーズンを迎えました。各界で活躍する方々に、自身の体験談や受験生へのメッセージを聞きました。

 なんでもチャレンジするのが好きな子どもでした。バレエやピアノ、習字、水泳、テニスなど、たくさんの習い事をさせてもらっていました。

 勉強も好きでした。中学1年の頃から通った塾は、毎週ミニテストがあって、「わからない」を徹底的になくしてくれた。だから苦手科目もなく、通知表は「オール5」でした。

 高校は公立の進学校でした。入学すると、勉強のできる人ばかりが集まっていて、授業の進度もすごく速い。「わからない」を一つひとつ消化できなくなって、いったん勉強への意欲が落ちてしまいました。代わりに力を入れたのが、部活や行事。硬式テニス部の部長を務め、運動会の運営幹部もしました。

 中3でスカウトされて、すでにモデルの仕事を始めていましたが、数はそう多くなかったので、「仕事をしている」という感覚はありませんでした。当時は普通に大学に行って就職するのかなと、漠然と考えていました。

 高2の頃、指定校推薦という制度を知って、日頃の成績を意識し始めました。実力テストは全く太刀打ちできなかったけど、定期テストは言われた範囲をコツコツやれば、ある程度の点数はとれる。部活や行事に積極的だったことも、結果的には役立ちました。

 テスト期間中は、学校に残って勉強していました。教室だと眠くなってしまうので、ベランダなどに机を持ち出して、友達としゃべりながら。暗記は苦手でしたが、友達との会話や景色と結びつけて記憶すると、思い出しやすいんです。生物などの難しい用語は、リズムをつけて、声に出しながら覚えました。

早稲田を選んだのは

 早大を選んだのは、空気感が…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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