木造の古びたアパート。その一室で、白衣を着た子どもたちが試験管をのぞき込み、生き物を解剖する。千葉県柏市にある「手作り科学館Exedra(エクセドラ)」。市民が運営する小さな科学館で、未来の科学者たちが「未知の世界」の扉を開ける。
JR柏駅から徒歩3分の路地裏。2階建てアパートの1階に、エクセドラは2018年開館した。1階に並ぶ3戸分の部屋を、研究者や大学院生、市民たちが自分たちで改装。畳を撤去し、壁の一部を取り払い、展示室や実験室をつくった。館を運営する社団法人「サイエンスエデュケーションラボ」も設立した。目指すは「地域の人たちが科学に気軽に触れ、交流する場」だ。
セミの抜け殻集めオスメス判別 解剖・標本にも挑戦
6畳と4畳半などの2Kを改装した展示室には、スタッフや子どもたちが集めた生き物の標本や化石、地震の震源地と深さが分かる立体模型などが並ぶ。来館者はスタッフとおしゃべりしながら、解説を聞く。コロナ禍で休館した時期もあったが、今夏には来館者が5千人を超えたほど、根強い人気がある。
実験室では昨春から新たに「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment