ハート形に、世界をかわいらしく切り取った窓。見上げれば、花鳥風月の天井画。癒やされたいと、今日もこの部屋を訪れる。
拡大する
20畳の和室に入ると、縁側に面した、ふすまをくりぬいたような縦横1メートルほどの「猪目窓(いのめまど)」に目が釘付けになった。「きれい。本当にハート形してる」。居合わせた京都市内の20代の男女が、いそいそとスマホを取り出し、窓を背に自撮りをし始めた。
拡大する
宇治茶の発祥の地とされる京都府宇治田原町の古刹(こさつ)、正寿院。仏像のない客殿の「則天の間」にあるこの窓が、参拝のハイライトとなっている。
ハート形は古来よりイノシシの目をあらわした厄よけの文様とされる。座ると、新緑に紅葉、雪景色と四季折々の自然がハート形に切り取られ、目を楽しませる。カワイイ眺めがインスタ映えを求める老若男女を引き寄せる。
拡大する
見どころは頭上にも。ツバキやこいのぼり、舞妓(まいこ)など花や鳥、風景などを題材にした160枚の天井画だ。「過疎が進んでいるからこそ多くの人が訪れる場所にしたかった」と副住職の久野村大寛(だいかん)さん(33)は語る。
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員限定のプレゼントもあります。
約130世帯が暮らす奥山田地…
【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment