古墳眺める気球のガス漏れ、調査打ち切り メーカー変更でも残る課題

 世界文化遺産の大山古墳(伝仁徳天皇陵)の全景を上空から見られるようにと、堺市が運航を計画していた気球のガスが抜けた問題で、原因を特定しないまま調査が打ち切られることになった。堺市と事業者が1日、発表した。

 気球は昨年5月25日から運航を始める予定だった。しかし、直前の5月8日に充塡(じゅうてん)していたヘリウムガスが抜け、計画は延期に。運航会社のアドバンス社(兵庫県豊岡市)が原因究明を続けていた。

 発表によると、気球製造元や専門機関に依頼してヘリウムガスの量を調節するバルブや、バルブを操作する電気機器などを調べた。原因として、球体部分の損傷のほか、静電気や機器の劣化によるバルブの誤作動の可能性が指摘された。

 しかし、今年1月にイギリスの気球製造元が会社を清算。このためアドバンス社はイギリス製気球を使うのを断念し、原因を特定しないまま調査を打ち切ることにした。今後はフランスのメーカーの製品に切り替え、運航開始をめざす。

 だが、運航への課題は残る。

 イギリス製の気球は約1億円…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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