東日本ではあす20日(土)にかけ、西日本と沖縄・奄美地方では21日(日)にかけて大雨となる所がありそうです。今後の台風情報や気象情報に注意して下さい。
前線の活動が活発に
あすは、台風5号は九州の西を北上し、朝鮮半島付近まで進む見通しです。西日本では熱帯育ちの一段と暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。また、本州付近にのびる梅雨前線はほとんど停滞する見込みです。前線に向かって南からは暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発になるでしょう。あすは西日本と沖縄・奄美地方だけでなく、東日本の特に前線に近い新潟県周辺でも雨の降る量が多くなるおそれがあります。台風から離れた所でも、梅雨前線による大雨に警戒が必要です。
西日本 週末にかけ雨量増加
あすは、沖縄と九州や中国、四国では雨が降るでしょう。カミナリを伴って、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。近畿から関東と北陸3県は雲に覆われ、所々で雨が降るでしょう。梅雨前線に近い新潟は雨や雷雨で、一部で非常に激しい雨が降りそうです。東北の日本海側はおおむね晴れますが、太平洋側は曇りや雨の見込みです。北海道はスッキリしない天気で、にわか雨や雷雨の所があるでしょう。
あさって日曜日は、台風5号は朝鮮半島付近から日本海へ進む見込みです。西日本と沖縄、奄美地方には引き続き湿った空気が流れ込むため、雨の降る量がさらに増えるでしょう。台風の動きが遅く、長い時間にわたって雨雲が流れ込み、記録的な大雨になるおそれがあります。土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒して下さい。台風の今後の進路によっては、大雨のエリアが変わることがありますので、台風情報や気象情報をこまめにご確認下さい。
日本気象協会 本社 藤野 勝成
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