台風15号の影響で23日夜に運転中止となった東海道新幹線の乗客の一部は、東京駅のホームにJR東海が用意した新幹線の「列車ホテル」で体を休めた。
「休憩できる場所を用意してくれて、ありがたい」。24日午前1時ごろ、岡山県総社市の大学院生(23)は疲れた様子で、新幹線の中に入った。
23日夜、仙台市であった学会参加を終えて岡山に帰る途中、熱海駅で足止めされた。帰宅をあきらめ、在来線で東京駅まで戻ってきたという。「ホテルはお金がかかるので、休憩できる場所を探してここまで来た」と話した。
友人たちと東京都内へ芝居を見に来ていた静岡県湖西市の団体職員、太田智子さん(62)は、運転取りやめの発表が午後10時過ぎとなったことについて「もう少し早めに中止を決めてくれたらホテルを探せたのに……」と不満を漏らした。
台風の影響を考えて早めに帰路につこうと、午後6時半ごろから品川駅で発車を待っていたが、結局、新幹線は動かなかった。宿泊先を見つけることができず、新幹線に泊まることにしたという。
24日の運転状況も見通しが立たない中、山口県光市の男性会社員(29)は「できれば始発で山口に帰りたいが、どうなるのか」と気をもんだ様子で、一夜を過ごす新幹線の席を探し歩いていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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