台風に伴う雨や風などに備え「いつまでに何を準備して、どこへ避難するか」などを時系列に沿って整理したものを、タイムラインと言います。災害時に行政や企業などで導入しているこのタイムラインを、家庭でも活用することが求めらています。 本格的な台風シーズンの到来。 「地震」や「津波」といった不測の事態とは違う「台風だからこその備え方」があると専門家は言います。 「台風は、進路の予測がしやすい分、事前にすべき対応をできる限り取れる時間があります。災害発生直前までできることの手順を、時系列で表しているもの『事前の防災行動計画』それが『タイムライン』です」(レスキューストックヤード 浦野愛さん)
自分自身で作る防災行動計画=「マイ・タイムライン」
住んでいる場所や家族の状況などを考えて、いつ、どのような行動を起こすのかをまとめたもの。 決まった形式はありません。 実際に東海地方に台風が上陸する予測が出たことを想定して、3日前からの「マイ・タイムライン」の例を作成してもらいました。
3日前まで「雨による被害の想定」
「住んでいる地域のハザードマップをまず確認。自分の家が川の近くや土砂崩れの危険区域や低い土地でないかどうかを、改めてハザードマップを使ってチェックして、浸水のリスクを確認してください」(レスキューストックヤード 浦野愛さん) コロナ禍においては、在宅避難のほか、複数の避難先を考えておくことが重要だといいます。
2日前「避難先の選定」
「避難先を決めるのと同時に、非常持ち出し袋のチェックも。2日前であれば、足りない物を買いに行き、落ち着いて準備をすることもできます」(浦野さん) 「持病の薬」のほかにもコロナ対策の「マスク」「消毒液」、暑さ対策として「うちわ」「保冷剤」などがあると安心だということです。
1日前「自宅周りの危険物を撤去」
台風上陸の前日には、断水や停電への備えと共に、家の外にある植木鉢や自転車などを片付けます。 「植木や自転車であったり、側溝や雨どいにゴミが溜まっていたりすると、それが浸水の影響を大きくするということが過去の被災地でもあったので、この機会にチェックして泥やゴミなどを撤去するといい」(浦野さん)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース