冬型の気圧配置となっている今日4日(水)、気象衛星ひまわり8号の可視画像では「カルマン渦」が捉えられています。そのカルマン渦のすぐ南には大きな雲の渦があります。こちらは台風20号です。 冬を代表する雲の渦である「カルマン渦」と秋を代表する雲の渦、台風が非常に近い所に見られているのは、日本付近で秋の空気と冬の空気がせめぎ合っている証拠です。 今日は上空に12月上旬並みの強い寒気が流れ込んできたことで、冬の空気が台風のすぐ近くに迫っていると言えます。
しばらくは秋と冬のせめぎ合いが続く
こうした秋の空気と冬の空気のせめぎ合いは週末から週明けにかけて続く見込みです。この先1週間は全国的に気温の変化が大きくなります。 週末にかけては一旦、気温が上昇するものの、来週になるとさらに強い寒気が南下して寒さが増す予想です。大きな気温変化と朝晩の冷え込みで、体調を崩さないように注意をしてください。
カルマン渦発生の仕組み
上空の低いところを流れる風(→)が、山や島にぶつかり、後ろに回り込みます。山のすぐ後ろは風の流れがほとんどなく、両脇から回り込んだ風が巻き込むように山や島の後ろ側に入り込むため、淀むように雲の渦ができるのです。 周辺の風向きがある程度揃っていて、西高東低の冬型の気圧配置の時など、海水温と空気の温度差によって雲が発生する時などに見られ、これから冬にかけて出現機会は段々と増えていきます。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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