今秋に東日本を襲った台風15、19号による農林水産業の被害額が、27日までの国の集計で1700億円を超えている。まだ把握できていない被害があるうえ、千葉県を中心に浸水被害をもたらした先週末の台風21号の被害も加えれば、さらに膨らむ見通し。実りの秋を迎えていた農業に大きな爪痕が残されている。
農林水産省が27日までに各都道府県から受けた報告の集計では、9月に上陸した台風15号の被害額は509億2千万円、10月の台風19号は1221億7千万円。この二つの台風により、計約3万3千ヘクタールの農作物や果樹、67万匹を超える家畜のほか、農業用ハウスなどでも約2万6千件の被害があった。
農地の損壊は約8千カ所、農業用施設の被害は約9千カ所で確認されている。ただ、都道府県が把握していない被害が数多く残っているとみられ、被害の全容はいまもつかめていない。特に台風19号の被害額は1日で数十億円規模で積み上がっており、今後も拡大することが確実だ。
また、25日には台風21号に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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