台風15号による被害への対応で、停電が長期化する千葉県や国の初動の遅れが目立っている。県内では通信の不通により被災した自治体との情報共有が後手に。職員派遣や被害の把握にも遅れが生じた。関係省庁の対策本部の設置は数日後で、専門家は「深刻な被害を長期化させた」と指摘する。
千葉県では、停電や通信障害で一部自治体の機能がまひ寸前になったが、県の初動対応は鈍かった。
南房総市では発災翌日の10日、停電で市役所の全固定電話が不通になった。携帯電話やインターネットもつながらず、11日午後には防災行政無線も使えなくなった。被害の状況も把握できず、市民に避難所や支援物資の受取場所を伝えられなくなった。市幹部は「手足がもがれた状態だった」。
固定電話が不通の場合、各市町…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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