10月の台風19号で地下の収蔵庫が浸水した川崎市市民ミュージアム(同市中原区)で、収蔵品約26万点のうち約3万1千点は館外貸し出しや上階にあったことで被害を免れたことが5日、市の発表でわかった。ただ、収蔵品数が多いため、被害の全容解明のめどはたっていない。
収蔵品を保管する地下の九つの収蔵庫すべてが、台風で浸水した。市によると、国立美術館など文化遺産防災ネットワーク推進会議の6団体や東京大学史料編纂(へんさん)所など計12団体の支援を得て、11月中旬から浸水した収蔵庫から収蔵品を運び出して応急処置などをする「レスキュー活動」を続けている。これまでに絵画約640点、写真約440点など合わせて約1740点の収蔵品と、漫画の原画89箱分が搬出され、応急処置などを受けた。
11月末には、施設前広場に応…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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