台風19号による土砂崩れで3人が亡くなった群馬県富岡市で14日、同市と甘楽郡の少年野球チームが競う少年野球大会が開幕、被災による影響が心配されたが、予定通り13チームが参加して熱戦が始まった。開会式では犠牲者への黙祷(もくとう)も行われた。
富岡市では12日午後4時半ごろ、内匠の裏山で土砂崩れが発生、民家8軒が倒壊し行方不明になった住民3人が遺体で見つかった。県内では藤岡市上日野でも12日の土砂崩れで住宅1棟が倒壊し、住人の男性1人が亡くなり計4人が犠牲となった。富岡市の被災地周辺では14日も土砂を後片付けをする住民らの姿がみられた。
少年野球は「産経新聞社旗争奪」と「県下選抜少年(学童)軟式野球富岡支部予選会」を兼ねており、前者は今年で37回、後者は45回を数え、地元では親しまれている。被災直後でもあり開催が危ぶまれたが、予定の13チームすべてが参加し、同市上黒岩の富岡市民球場で元気に入場行進を行った。大会関係者によると、被災した児童はいなかったという。
開会式では、地元の犠牲者をはじめ各地で亡くなった方の冥福を祈り、黙祷が行われた。その後、黒岩ユニオンズの佐藤椋亮主将(11)=小5=が「僕たちを支えてくださる全ての方々に感謝の気持ちを込めて最後まで全力で戦うことを誓います」と力強く選手宣誓を行った。
大会は、台風19号の影響による道路事情の悪化で会場を一部変更するが、11月2日の決勝戦に向け熱戦を繰り広げる。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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