安倍晋三首相は20日、台風19号の被害に関し、被災地支援の財源に予備費など5000億円を確保しているとした上で「この財源を生かし、生活となりわいの再建に向けて対策パッケージを早急に取りまとめたい」と語った。首相は20日夕に官邸で開く非常災害対策本部で取りまとめを指示する考えも明らかにした。
視察先の長野市で記者団に語った。
首相は20日、甚大な被害が出た長野県を訪れた。記録的な大雨で決壊した長野市の千曲川の堤防を視察した他、避難所にも足を運び、被災者から要望を聞き取った。首相が台風19号の被災地を訪れるのは17日の宮城、福島両県に続いて2回目。
首相は午前中、自衛隊のヘリコプターで上空から氾濫した千曲川流域の被害状況を視察。その後、陸路で大規模な浸水被害にあった長野市穂保地区を訪れ、水害で亡くなった人に黙祷(もくとう)をささげた。
視察後、首相は記者団に「河川の氾濫による土砂災害、道路の寸断や橋の崩落など凄まじい被害の状況を目の当たりにし、防災・減災、国土強靱化の重要性を改めて認識した」と述べた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース