記録的な大雨となった台風19号で、土砂の流出や倒木などの影響により都道で計10路線の通行止めが続き、復旧に数カ月かかる見通しの路線も出ている。19日に台風上陸から1週間がたつが、特に被害が大きかった東京都奥多摩町では断水も続いており、懸命の復旧作業が進められている。
都によると、通行止め区間は、八王子市、あきる野市、青梅市など7市町10路線10カ所と、幅広い地域で生じている。奥多摩町の都道204号や、日の出町の184号の通行止め区間は損傷が激しく、復旧には数カ月かかる可能性があるという。
立川市と日野市の市境に架かる日野橋は、多摩川の増水で損壊。日の出町では道路の陥没で、住民約200人と福祉施設の約80人が孤立状態となったが、近くの仮設歩道を使い物資の輸送などを行っている。
奥多摩町では、日原街道の崩落に伴う水道管損傷や取水施設の損傷のため、約2700戸が断水中。都によると現在、13台の給水車が稼働しているが、仮設の水道管を設置し、21日から順次、通水を開始するという。トイレや清掃などに使うため、給水用のポリタンク約6000個も用意している。
18日に都がまとめた被害状況によると、江戸川区や足立区などから新たな情報が入り、けが人は計10人に増え、住宅被害は計1566棟となった。避難所があきる野市に1カ所あり、26人が避難している。
台風19号は12日夜から13日未明にかけて東京に接近し、都内では檜原村で1日当たりの降水量600ミリを超える記録的な大雨をもたらした。都は三宅島の噴火以来という、約20年ぶりとなる災害対策本部を設置し、対応に当たっている。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment