台風11号「大型で非常に強い」勢力に 住宅倒壊する強風の可能性も

 大型で非常に強い台風11号は3日午前、沖縄県石垣島の南をゆっくりとした速度で北へ進んだ。3日夜から4日未明にかけて先島諸島へかなり接近する見込みで、一部の住宅が倒壊する恐れのある猛烈な風が吹く可能性があるという。

 気象庁によると、3日午前0時の観測で強風域が広がり、「非常に強い台風」から「大型で非常に強い台風」に変わった。

 台風は3日午前8時時点で石垣島の南南東約170キロにあり、中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いている。

 台風からの暖かく湿った空気が前線に流れ込んだ影響で、西日本から東日本の広い範囲で2日から大気の状態が非常に不安定となった。奈良県桜井市では2日夕、田んぼを確認に行った70代女性が行方不明となった。浜松市では馬込川があふれ、2日午後8時半までに床上浸水8件、床下浸水88件が確認された。

 同庁によると、5日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込み。4日6時までの24時間予想雨量は多い所で、沖縄250ミリ▽東海200ミリ▽奄美150ミリ▽九州北部120ミリ▽九州南部・四国100ミリ。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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