伊藤隆太郎
大型で強い台風11号は6日未明に九州北部に最接近し、各地に非常に強い風や激しい雨をもたらした。鉄道やバスなどの交通が乱れ、停電も広がるなど、生活に影響が出た。
宮崎県延岡市では1時間に47ミリ、大分県佐伯市でも46ミリの激しい雨が降った。風も強まり、長崎県対馬市では秒速44・7メートルの瞬間風速を記録。福岡市中央区でも33・2メートルの非常に強い風が吹いた。
対馬市の佐護川では一時、氾濫(はんらん)危険水位を超えた。
JR九州やJR西日本は九州新幹線や山陽新幹線を始発から運休したほか、在来線の多くで運転を見合わせた。西日本鉄道も天神大牟田線や高速バスの始発から運休したほか、福岡地区や久留米地区で路線バスの運転を見合わせた。福岡地区の路線バスは6日午前9時ごろから順次運行を再開している。
福岡市交通局も地下鉄全線の運行を6日の始発から見合わせていたが、七隈線を午前9時半ごろ、空港線と箱崎線を午前10時ごろからそれぞれ再開すると発表した。
九州電力によると、福岡や長崎、佐賀などの各県に影響が広がり、午前5時ごろには3万8310戸が停電した。(伊藤隆太郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル