本州に接近した台風13号は、8日午後9時に日本の南で熱帯低気圧に変わった。上陸はしなかったものの茨城、千葉、茨城、福島の3県で線状降水帯が発生して大雨になり、9日午前11時までに計3人の死亡が確認された。
千葉県では8日午後2時40分ごろ、大多喜町の警察関連施設の屋外で作業中の国家公務員の男性が転落したと、勝浦署に通報があった。男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。
同署によると、死亡したのは関東管区警察局千葉県情報通信部機動通信課の技官、神山智志さん(49)=同県習志野市泉町3丁目=で、同僚と2人で台風13号による被害状況などを確認中に、高さ5メートルから転落したという。同署で事故原因などを詳しく調べる。
茨城県では、北茨城市中郷町日棚で8日夜から行方不明になっていた男性1人が9日午前に見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
8日夜から大雨に見舞われた福島県いわき市でも、人的被害が出ている。いわき市消防本部によると、同市内郷内町で9日午前6時14分ごろ、通行人から「側溝に人が倒れている」と119番通報があった。70~80代とみられる男性で、死亡が確認された。内郷内町は広く浸水被害が確認されている。
市内ではほかに、自宅から逃げようとしたときに何かを踏んで、かかとにケガをした人が1人いる。
福島県によると、いわき市、南相馬市、楢葉町の3市町が8日夜~9日未明にかけて、約16万9千世帯に避難指示を出した。市内の複数の河川が氾濫(はんらん)したとみられるいわき市ではさらに、8日午後9時40分、市内全域に緊急安全確保を出した。
午前6時現在、いわき市では20棟の床上浸水が確認されているが、現在調査中で、まだ増える可能性がある。県道では26件の被害が確認された。
東北電力福島支社によると、8日から福島県内ではいわき市、大熊町、浪江町で延べ1万900戸が停電した。9日午前9時半現在、いわき市などで約500戸が停電している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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