10日土曜は、台風が近づく伊豆諸島では土砂災害や暴風などに警戒が必要です。本州の太平洋側沿岸部も、雨や風が強く、横殴りの雨になりそうです。台風が本州から離れて進んでも、激しい雨や強い風に、十分お気を付けください。
台風14号 10日土曜の夜以降 伊豆諸島へ
台風14号は、発達のピークは過ぎましたが、本州の南の海上を、東へ進み、10日土曜の夜以降、伊豆諸島へ近づく予想です。伊豆諸島の八丈島では、台風本体が近づく前から、前線が停滞する影響などで、記録的な大雨になっていて、7日水曜からの雨量は500ミリを超えました。伊豆諸島では、すでに土砂災害の危険度が極めて高くなっている所がありますが、台風本体が近づくことで、大荒れの天気になるおそれがあります。 11日日曜6時までの24時間に予想される雨量は、伊豆諸島の多い所で300ミリ、さらに12日月曜6時までの24時間に予想される雨量は、伊豆諸島の多い所で50から100ミリとなっています。また、伊豆諸島では、11日日曜にかけて予想される最大瞬間風速は40メートル、波の高さは8メートルです。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の増水、暴風や高波にも警戒が必要です。竜巻などの突風にも、ご注意ください。
全国の天気
台風は本州から離れて進む予想ですが、本州の南岸沿いには前線が停滞する予想です。また、西日本や東日本の太平洋側には、台風の強風域がかかるでしょう。このため、近畿や東海、関東甲信、北陸、東北は雨が降りそうです。太平洋側沿岸部では、発達した雨雲がかかり、風も強まるでしょう。 11日日曜6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で東海地方で150ミリ、近畿地方、関東地方(伊豆諸島を除く)で120ミリとなっています。11日日曜にかけて予想される最大瞬間風速は、近畿地方、東海地方、四国地方で35メートル、関東甲信地方で30メートルです。 一方、南と北では、晴れるでしょう。沖縄は大体晴れて、九州は南部を中心に日の差す時間がありそうです。ただ、午後はにわか雨の所もあるでしょう。中国、四国は、雲が多く、昼頃まで所々で雨が降りそうです。北海道は大体晴れますが、午前中は、濃い霧の発生する所がありますので、車の運転は、いつも以上に慎重にしてください。
全国の予想最高気温
最高気温は、平年並みか高い所が多いでしょう。九州では30℃くらいまで上がる所もあり、昼間は、半袖になれる服装が良さそうです。中国、四国や近畿、東海は、25℃前後まで上がる所が多いでしょう。 一方、ここ数日、肌寒さが続いている関東甲信は、まだ20℃に届かないでしょう。風速が1メートル強まると、体感温度は1℃下がると言われていますが、北風が強めに吹きますので、体調を崩さないよう、お気を付けください。 東北と北海道は、20℃くらいの所が多いでしょう。北海道では、朝は内陸部を中心に冷え込んでいますので、朝と日中との「気温差」が大きくなりそうです。重ね着で上手に調節してください。
日本気象協会 本社 望月 圭子
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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