強い台風14号は9日午前、四国の南を北上した。気象庁によると、強い勢力を維持したまま本州の南岸を進み、10日にかけて西日本に接近する見込み。10~11日には東海や関東に接近し、上陸する恐れもある。
台風の北上に伴って秋雨前線が活発化し、台風がこれから近づく地域ですでに大雨になっているところもある。東京都八丈町では9日朝までの48時間降水量が450ミリを超え、2003年の観測開始以降で最多になった。青ケ島村や静岡県伊豆市などでも降水量が増えている。
台風14号は9日午前6時現在、高知・足摺岬の南約270キロを北へ時速10キロで進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル。気象庁は高波への厳重な警戒を呼びかけているほか、暴風や大雨による土砂災害などにも警戒が必要だとしている。
10日にかけて予想される最大風速は、九州南部と四国、近畿、東海、伊豆諸島25メートル、九州北部と関東甲信20メートル。11日は伊豆諸島25~29メートル。東海20~24メートル、関東甲信20~24メートル。10日かけての波の高さの予想は、九州南部10メートル、四国と近畿、東海9メートル、九州北部8メートル、沖縄と関東6メートル。
10日午前6時までの24時間降水量の予想は多いところで、近畿と東海400ミリ、四国300ミリ、伊豆諸島200ミリ、関東甲信130ミリ。その後の24時間では、近畿と東海、伊豆諸島200~300ミリ、関東甲信100~200ミリ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル