史上最大規模の親鸞展、きょう開幕 国宝11件などゆかりの名宝集結

 浄土真宗の宗祖・親鸞の生涯と教えを真宗10派の寺宝で紹介する「親鸞―生涯と名宝」展(朝日新聞社など主催)が25日、京都市東山区京都国立博物館で開幕する。24日に内覧会があり、真宗10派の関係者らが一足先に宗祖の歩みを振り返った。

 国宝11件、重要文化財75件を含む計約180件を展示し、親鸞展としては史上最大規模になる。親鸞生誕850年と立教開宗800年を記念し、真宗10派でつくる真宗教団連合が特別協力して実現した。

 見どころの一つが、親鸞の主著で、鎌倉時代に記された3冊の「教行信証(きょうぎょうしんしょう)」を横一列に並べた展示だ。国宝の「坂東本」(東本願寺蔵)と、いずれも重文の「高田本」(専修(せんじゅ)寺蔵)、「西本願寺本」(西本願寺蔵)で、宗派を超えて初めて集結した。唯一の自筆の坂東本には、親鸞が晩年まで加筆・修正を加えた跡も残る。現存する親鸞の自筆の手紙12通もすべて展示される(展示替えあり)。同館の上杉智英(ともふさ)研究員は「10派の協力による総合的な展示で親鸞の生涯に迫った。各派の垣根を越えて至宝を集めた貴重な機会なので、一人でも多くの方に見ていただきたい」と話した。5月21日まで。西田健作

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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