吃音の若者の背中押す 「注文に時間がかかるカフェ」香川の大学に

福家司

 話し言葉が滑らかに出ない「吃音(きつおん)」のある若者らが接客の仕事を体験する「注文に時間がかかるカフェ香川」が6月10日、香川県さぬき市の徳島文理大学香川キャンパスで開かれる。接客する若者と、客として訪れる人を募集する。

 接客する若者は高校生以上の学生が対象で報酬のないボランティアとして3~4人を募集。客は午後1~5時、1時間ごとに10人ずつを募集する。若者らはコーヒーやうどんを客に出すだけでなく、客と交流して吃音について説明する。同大学の学生もボランティアとして参加予定。

 期間限定の「注文に時間がかかるカフェ」は、吃音当事者の奥村安莉沙さん=東京都=が2021年8月から各地で開催。四国での開催は3月の徳島市に続いて2カ所目で、当日は奥村さんも参加する。

 吃音の当事者でもある実行委員会の古市泰彦会長(54)は「吃音について正しく理解してもらうきっかけにするとともに、学校生活や進学、就職で苦労している吃音の若者たちが一歩踏み出せるよう、背中を押したい」と話している。

 接客する若者はメールで奥村さん(kitsuoncafe2021@gmail.com)に申し込む。客は「注文に時間がかかるカフェ香川一般告知」のサイトで24日から募集する。いずれも参加無料だが予約なしの参加は不可。カフェの運営などにあてる資金も、クラウドファンディングのサイト「GoodMorning」で14万円を目標に募集している。(福家司)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment