新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言が出ている大阪、京都、兵庫の3府県では、29日からの大型連休を前に、医療態勢の強化や改めての外出自粛を呼びかけている。
「集団での移動や集団でのバーベキュー。感染リスクの高いゴールデンウィークならではの活動は、今年は控えていただきたい」
大阪府の吉村洋文知事は28日、記者会見の冒頭で連休中の活動自粛を呼びかけた。路上や公園での飲酒も控えるよう改めて求めた。
特に懸念するのは、厳しさを増す病床の現状だ。
府は、コロナ患者を受け入れている府内の約100病院に対し、大型連休中(4月29日~5月5日)は夜間や深夜を含めて平日の日中と同程度の受け入れ態勢を確保するように要請した。感染症法に基づく要請で、入院患者を受け入れた病院には、1人あたり20万円を支給するという。吉村知事は「病床の逼迫(ひっぱく)は大型連休中が最大の山場。どうしても医療機関の態勢も手薄になる」と危機感を示した。
京都府も連休前に医療態勢の拡充方針を打ち出した。28日の対策本部会議で西脇隆俊知事は「大型連休中に感染拡大を招くのか、感染の波を抑えられるのか、正念場だ」と語った。
すぐに使える病床を27増や…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル