塩入彩
東京都武蔵野市にある老舗映画館「吉祥寺プラザ」が来年1月末で閉館する。運営会社が12日に発表した。館内設備が老朽化し、大規模改修にあてる収益の確保が見込めなかったためという。
全216席、1スクリーンの同館は、五日市街道沿いにあり、前身を含め50年以上にわたって営業を続けてきた。地域だけでなく映画ファンにも愛されてきた「昔ながらの劇場」だ。
運営する東興映画の友寄憲二社長は「近年は設備の行き届かない部分も多く、それでも当館のご利用を楽しみにして下さるお客様に支えられて幸せな〈映画館としての〉晩年を走り抜かせていただきました」とコメント。1月末まで通常通り上映は続けるといい、「かつては東京中に存在した1スクリーン単独館で見る新作映画をぜひお楽しみ下さい」と呼びかけた。
SNS上では「つらい。吉祥寺プラザは街のシンボルでした」「この街に人に文化を運びつづけてくださり、ありがとうございました」など、感謝や惜しむ声が寄せられている。(塩入彩)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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