メロディーも歌詞も同じ校歌を使う2校が福島県内にある。作曲したのは、NHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルで、福島市出身の古関裕而(1909~89)。珍しい校歌が生まれた経緯を探った。
古関はJR福島駅の新幹線の発車メロディーでもある「栄冠は君に輝く」を始めとし、生涯で約5千曲を作った。県内では約100校の校歌や応援歌を作曲している。
2校はいずれも伊達市にある松陽中学校と桃陵中学校。校歌で違っているのは、最後の校名の部分だけだ。作詞をしたのは、古関の幼なじみの野村俊夫で、歌詞には市のシンボル「霊山」が組み込まれている。
前任が松陽中で、現在は桃陵中の佐藤政俊校長は、「着任した日にすぐ校歌を歌えました」と誇らしげに笑う。両校の校歌が同じだと、生徒は意外と知らないこともあったそうだ。
始まりは、この地に87年まで…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル