同僚に嫌がらせの小学教諭４人、他の教諭にも　神戸（産経新聞）

　神戸市教育委員会は４日、同市須磨区の市立東須磨小の２０代男性教諭が昨年以降、同じ学校の先輩教諭４人に嫌がらせを受けていたと発表した。無料通信アプリで性的メッセージを送るよう強要されたり、車内で飲み物をこぼされたりしたという。被害教諭は「体にカレーをつけられた」とも訴えており、市教委で詳しい状況を調査している。

　また、４人が他の教員３人に対しても、暴言やセクハラ行為をしていたことが判明。市教委は今後、４人の処分を検討する。

　市教委によると、４人は同じ学校の３０～４０代の男性教諭３人と女性教諭１人。嫌がらせは昨年から始まったとみられ、４人から個別に無料通信アプリ「ＬＩＮＥ（ライン）」で別の女性教員に性的なメッセージを送らされたほか、車内で飲み物をこぼされたり、コピー用紙の芯で尻をたたかれたりした。「ハゲ」「ボケ」「カス」などと暴言を吐かれたこともあったという。

　また、被害教諭は「（４人に）無理やり激辛カレーを食べさせられたり、体にカレーをつけられたりした」などと訴えていることを認めたが、詳細については「事実関係を調査中で差し控えたい」とした。

　今年６月、別の教員らが教頭に嫌がらせ行為などについて相談。同校は翌月、市教委に具体的な内容を説明しないまま「人間関係のトラブルがあった。校内で解決した」と報告した。

　このため被害教諭の家族が９月、市教委に嫌がらせを訴えた。被害教諭は９月から「病気欠勤」を続けており、１０月からは加害側４人も休ませた。同校では教諭５人が不在で補充が必要なことから、市教委は教諭ら４人を７日付で同校に異動・兼務させる。

　市教委は４日に会見を開き、「児童や保護者をはじめ市民の信頼を裏切る行為。深くおわびする」と謝罪した。